地盤改良事業
土質試験室を設置し、
「地盤特質に適合した最適な地盤改良設計方法、施工方法の提案」に取り組んでいます。
地盤改良工法FCM工法は静岡県新工法・新技術に登録(No.1250)されており、近年においてはいち早くICT技術を導入し、マシンガイダンスによる施工を可能としております。また、当工法の普及促進のため、FCM工法協会を設立し、最適な地盤改良設計方法、施工方法を研究しております。
FCM工法 概要
FCM工法(表層処理+固結)とは?
FCM工法は固化材による地盤改良工法のうち、主に0~3.5mの表層~浅層改良で用いられております。
バックホウに回転式攪拌装置の付いた特殊バケットを装着し、専用小型プラントを用いてスラリー状にした固化材を吐出しながら混合攪拌・転圧・整正することができます。必要作業ヤードが通常型バックホウと同等であるため多様な現場条件に対応可能であり、混合能力が高く改良地盤の品質もバラツキの少ない経済的な設計施工が可能です。また、プラント不要の粉体表面散布混合方式や粉体表面散布後に加水する簡易スラリー混合方式にも対応しております。
FCM工法 標準施工システム(スラリー攪拌)
概ねすべての土質に対応可能。
メリットとして、通常のバックホウが乗り入れ可能で作業足場が確保できること。施工深度~3.5m程度(※地下水位等により)・プラントヤード(3m×6m)を確保できるスペース・材料(固化材)のストックヤードの確保が出来ることが挙げられる。
小規模~中規模までの表層・浅層改良(特に大型改良機の入れないような狭所での施工)に優れる。
FCM-3D工法(ICT施工)
FCM工法は工法専用機をICT施工対応機に変更することも可能です。
現場条件に合わせて、「GNSSツインアンテナタイプ」と「自動追尾TSタイプ」2種類のシステムを選択することが出来できます。
GNSSツインアンテナタイプ
ネットワーク型RTKは、現場に基準局を設置せずに、原画を包括する位置にある電子基準点の情報を利用して、移動局に補正情報を携帯電話回線等で送信するものである。
ネットワーク型には、仮想的に基準局があるものとして補正情報を解析する「VRS方式」と電子基準点で包括する面に対する補正情報を解析する「FKP方式」がある。
自動追尾TSタイプ
情報化施工の自動追尾TS測位は、情報化施工重機の位置座標を求めるために利用するTS(トータルステーション)を指すものである。
重機に取り付けたTS測位用のターゲットを自動的に視準しながら測量を行い、測量結果は無線を通じて重機の情報化機器コントローラに送られる。
機械・設備
FCM工法
FCMバケット
FCM工法専用の攪拌翼アタッチメント。油圧モータによる強力なローターの回転により、掘削しながら混合作業も可能
FCMバケット装着機
0.45m3のバックホウにバケットリンクを付属して取り付ける
小型全自動スラリープラント
セメントホッパー、軽量ミキサー、アジテータ、及びチューブポンプで構成
FCMブレード
FCM工法専用のアタッチメント。粘性土でも混合精度よく改良可能。3mまでの改良を1層で施工することが可能となり、大幅な作業効率の改善になる。
FCM-3D工法(ICT施工)
Trimble SPS GNSS・TSC3
GNSSスマートアンテナは、信頼性の最高精度ポジショニングe-bubbleチルト補正システム搭載・高精度マルチGNSS受信機です。多機能フィールドコントローラで、GNSS受信機とトータルステーションの両方に対応しています。
Trimble SPS930
1台で5通りの計測が可能です。サーボ、オートロック、ロボティック、ノンプリズム、ATSマシンコントロールモードにより、現場のあらゆる計測、杭打ち、ノンプリズム、マシンコントロールを1台の器械で行うことができます。
Pix4Dmapper
Pix4D社のソフトウェアは、SfM(Structure from motion)ソフトウェアの一種で、ドローン等で撮影した画像情報をもとに、カメラ撮影位置を推定し、三次元形状を復元する要素技術を使ったものです。
MT900(TSターゲット)
重機専用のターゲットプリズムSPS930と共に使用して、重機の三次元位置をを計測
MS992(GNSS受信機)
GPS+GLONASSのアンテナ一体型受信機。RTKにより重機の三次元位置や向きをリアルタイムに計測
CB460(3Dコントールボックス)
3D施工データを読み込み、重機の位置や切り盛り、バケットの傾きを表示する。
SiteBlender Office
まんべんなく混合できたかの判断、必要な深さまで混合できたかの判断はRTK-GNSSまたはTSの三次元座標を利用した管理しモニターに表示
INSPIRE 2
クラス最高の俊敏性、スピードと信頼性を発揮する冗長機能を備えた、強力空撮用ドローン。
地盤検査 試験室
計量
固化材、水、及び試料は、対象土1m3当たりの配合比に従い、ホバートミキサー1バッチ分を計量し、準備する。
混合1
試料に所要量の固化材または固化材スラリーを加える。
混合2
混合攪拌過程において、試料土がミキサーの内面や攪拌翼に付着したり、塊状で残る場合、ヘラなどを用いて補助操を加え混合攪拌の促進を図る。
供試体作成1
供試体の作成には、鋳鉄製2つ割モールド(φ50×100mm)を用いる。作製した試料を直ちモールドへ充填する。
供試体作成2
試料をモールドへ充填後、ビニールをかぶせ、輪ゴムなどで緊結し、上部表面からの水分の蒸発を防ぐ。
養生
温度管理を行い所定材齢まで密封養生を標準とする。
脱型
試料が硬化後モールドを速やかに脱型する。その際、供試体上・下面が水平ではない場合はキャッピングを行う。
一軸圧縮試験
JIS A 1216(JGS 0511)に規定する方法に準じて行い、圧縮強さは同一条件の供試体3本以上の測定結果から算出する。
実績ギャラリー
二級河川葉梨川災害等予防保全緊急対策事業(緊急河川防災整備)工事(護岸工)
二級河川葉梨川豪雨災害等緊急対策事業(局地豪雨等災害対策)工事(護岸工)
清水港社会資本整備総合交付金(重点)【港湾改修事業(国際拠点)】物揚場(1)函渠製作工事
新富士駅南地区土地区画整理事業田子浦往還通り線街路築造ほか工事
新富士駅南地区土地区画整理事業6-7号線街路築造及び管路新設ほか工事
二級河川葉梨川河川改良工事(護岸工)
二級河川葉梨川愛知静岡交流圏域活性化事業(河川)工事(矢板護岸工)
(国)473号道路改良(地域連携2A)地域高規格工事(ボックスカルバート工)